超長期戦になりそうなインド旅行記と平行して、
最近の出来事も少しずつアップして行きます。
ミュンヘンへ引っ越しして来た直後にお友達になった
Yさんは、
細やかな気配りにいつも感心させられるとても素敵な女性です。
しかし、お淑やかな外見とは裏腹にとってもお酒が強い!
貴重な呑み友達として頻繁にお付き合いして頂いていたのですが、ご主人の異動により8月にバルセロナにお引越しされてしまったのです。
韓国へ出張中の我が家の旦那様は、毎日焼肉と焼酎三昧らしい…。
ならば私はワインとタパスを楽しまねば!と、週末に代休を1日プラスし、
Yさんのお宅に11月1日(土)~3日(月)の間、お邪魔する事にしちゃいました。
グルメなYさん、既に幾つも素敵なレストランを見つけていらっしゃいました。
最初に連れて行って下さったのが、ご近所にある
『BAR TOMAS』。
揚げたじゃが芋にスパイシーなソースを掛けたタパス
『PATATAS BRAVAS(パタタス ブラバス)』が有名なカジュアルなお店です。
ソースにはかなり大量の大蒜が入っていますが、マヨネーズとあえてあるせいか口当たりはまろやか。ビールが止まらなくなりそう♪(と書きつつも、私はロゼワインを呑んでおりましたが。)
こんな手作り感溢れる楊枝を使い、あっさりと素朴な味わいのロシア風ポテトサラダやアンチョビも一緒に頂きました。
お昼からグラスを2杯も空にし、ちょっぴりほろ酔い気分になった後は、
Yさんの素敵なお宅で怒涛のお喋りタイム。
3ヶ月間のギャップを埋めるが如く話し捲っていると、時間があっという間に過ぎてしまい、街の散策を兼ねてディナーの場所に出発した頃には、既に夕暮れに差しかかっていました。
この日の夜は、
この方のBlogで紹介されていたワイン・バーで頂きました。
わかり難い所にあると聞いてはいたのですが、入り組んだ薄暗い路地にあり、確かに一見では入り辛い雰囲気…。
蛸とトマトの煮込み、チーズの盛り合わせ、そしてスペインに来たからにはやっぱりイベリコ豚のハムでしょう~と、赤ワインが進みそうなお料理3品をオーダー。
お通しとして殆どのバルで出てくる
『PAN CON TOMATE(パン・コン・トマテ)』。パンにガーリックとトマトをこすりつけて、オリーブオイルと塩をふりかけただけのシンプルなお摘みなのに、病み付きになる美味しさでした。
アペリティフとしてCAVAをグラスで頂いた後は、スペインの赤ワインをボトルで楽しむ事に。ワインに詳しいYさんも、『ここのお店は種類も豊富だし、お値段もリーゾナブル!』と喜んでいらっしゃいました。Sandoさんに感謝。
食べて終わってしまった感のある初日。その分2日目にはちゃんと観光も致しました。
バルセロナと言えば、Sagrada Familia。
着工から100年以上経った現在も建築中ですが、この日は日曜で作業はお休み。
建築資材があちこちに置かれており、未完である事は感じさせられるのですが、鬼才ガウディーが細かなディーテールまでこだわり抜いて設計したライフワークとだけあって、圧巻。時間を忘れて見入る事暫し…。
ランチは、Yさんお墨付きのこちらのバールで。
メニューには載っていない
『海老のオイル煮込み』を始め、ご主人が大好物という
『ピメントス(しし唐の様な野菜)の素揚げ』、
『白魚のフライ』、そして
『スパニッシュ・オムレツ』等、これぞスペインというお料理を堪能致しました。
『アスパラと茸のソテー』は、素材の風味を生かしたシンプルな味付け。
ドイツでもこういう調理方法がメジャーになって欲しいなぁ~と思いながら、あっという間に平らげてしまいました。
雨が降ったり止んだりする生憎のお天気だったのですが、腹ごなしに散歩に向かったヨット・ハーバーでは、虹を楽しむ事が出来ました。
今回の旅行で食以外に特に印象に残ったのが、グラシア通りにあるカサ・バトリョ。ガウディが『海』をテーマに手掛けた建造物です。
外壁にはめ込まれた色とりどりのモザイクが泡立つ波を思わせます。
ライトアップされた館内は幻想的で、まるで海の中に漂っている気分に。
渦巻く天井、イソギンチャク型の照明、鱗を模した内壁と、遊び心が垣間見られるデザインながら、採光・通風・空調設備は、一世紀以上前の住宅とは思えない程、機能的に設計されており、ガウディーの才能にただ感服するのみ。
スケールや知名度では『サグラダ・ファミリア』が確かに上かもしれませんが、住人の視点に立って、より身近に彼のこだわりが体験出来たという点で、私の個人的な軍配はこちらに上がったのでした。
その後は、女性オンリーの夕食タイム。
日本のお寿司屋さんを彷彿とさせるバールのカウンター席に陣取り
『ズッキーニの花とモッツアレラチーズのフライ』や
『タルタル肉のオープンサンド』をワインのお供に、話が弾む弾む♪
デザートまでしっかりお腹に詰め込み、大満足でお店を後にしました。
青空が広がった最終日は、市場とデパートをはしごし、大量の食材を購入しました。最上級ランクのイベリコ豚
『ベジョータ』のハムや、大きな乾燥ポルチーニ茸、オクラにエリンギ、干鱈にカラスミも~!と歯止めが利かなくなった為、行きは軽かったバッグも、パンパンに膨れ上がってしまったのでした。
素敵なお店の予約から個人ガイド、最後は買い物大臣と化した私の荷物持ちまで引き受けて下さったYさん。
本当に有難うございました。こんな私ですが、また一緒に美味しい休日を過ごして頂ける日を、ヨーロッパ地図を眺めながら楽しみにしています。